オンラインレッスンの音質を向上させる方法 じっくり解説②回線編

皆様こんにちは。オンラインレッスン音質向上委員会委員長 の砂辺絢斗です。

前回の記事をまだご覧になっていない方は是非こちらからお読み下さい♫

音質を向上させるために、まずは「3.インターネット」環境を見直すことをお伝えしました!

今回はこのインターネットの環境についてお話していきます。

上りと下り

私たちがビデオ通話をするときに、インターネット上でお互いにデータがやりとりされています。そのやりとりにおいて、

こちらの音や映像を相手に送る → 上り
相手の音や映像がこちらに届く → 下り

つまり、
「上り」の速度が十分でないと、こちらの音や映像がスムーズに伝わらず、
「下り」の速度が十分でないと相手の音や映像がスムーズに見れません。

よく、最大〇〇Mbpsで通信!という表示がありますが、それは基本的に「下り」の速度を表しています!もちろん「下り」の速度も大切ですが、ビデオ通話をする時は同じくらい「上り」の速度が大切です♫

必要速度

それではまず、実際に自分の環境でどのくらいの速度が出ているのか測って見ましょう♫
速度計測はサイトによってかなり値が変わりますが、ここでは有名なFast.comさんのサイトを使ってみたいと思います!

ここで大きく表示されるのが「下り」の速度ですが、計測後に「詳細を表示」で「上り」の速度もご覧いただけます♫ ちなみに僕の環境だとこんな感じです!

この場合
「下り」・・・ 710Mbps
「上り」・・・ 370Mbps になります。

自分の環境の速度は分かったけど、一体どのくらいの速度があれば十分なの?

と思われている方! ここでは、オンライン会議などでもよく使われているZoomを例に説明します。

Zoom公式のヘルプセンターによると

1対1のビデオ通話の場合:
 ○高品質のビデオでは600kbps(アップ/ダウン)
 ○720p HDビデオでは1.2 Mbps(アップ/ダウン)
 ○1080p HD ビデオ: 3.8Mbps/3.0Mbps(アップ/ダウン)

が要件として推奨されています。
つまり、「上り」が3.8Mbps以上、「下り」が3.0Mbps以上あれば、推奨される要件は満たしていることになります。 しかし、これも計測方法によるので実際のところは、上り下り共に最低10Mbps、可能ならば20Mbpsは欲しいという声が多いです。

ですので、1対1のオンラインレッスンの場合、まずは20Mbpsを超えているか確認してみましょう♫

接続方法

必要なインターネット速度が分かった所で、次は接続方法についてです♫

インターネットに接続するには主に3つの方法がありますが、ここで大切なのは「速度」と「安定性」です。「速度」については前述したとおりですが、「安定性」も非常に大切な要素です。

ビデオ通話をしている時は、常にお互いでデータをやり取りしている状態です。もし、通話中に通信速度が下がってしまうとその時だけ映像がカクカクしたり、音声が上手く伝わらなくなってしまいます。(その後に速度が戻ると、早送りのような映像になってしまうこともあります笑) 

つまり、一定の速度を「安定」して出せることが肝心になってきます!

速度」と「安定性」について分かった上で、3つの接続方法を見ていきましょう〜

1. 5G、4G/LTEなど (いわゆるスマホなどの回線)

スマホやタブレットに代表される最も一般的で手軽な回線です!最近は5Gが実用化されてきて、大手キャリアであればかなりの速度も期待出来ますが、安定性は低めです。また、契約によってはデータ通信量に限りがある場合も多く、割高な料金がかかることがあります。

メリット  ・・・ 手軽、スマホ1台あればどこでも利用出来る。

デメリット ・・・ 場合によってはデータ通信料がかかる。安定性が低い。

2. Wi-Fi(無線LAN)

自宅やカフェ、公共施設などによく設置されていますね! 環境によって速度がかなり左右されますが、一般的には先ほどの4G/LTEよりも速いです♫ しかし、Wi-Fiが届く範囲内にいないと利用出来ず、Wi-Fiルーターから離れるほど安定性が下がります。

メリット  ・・・ 手軽、ダブレット端末やパソコンでも簡単に使える。

デメリット ・・・ Wi-Fi環境下でないと使えない。場所によっては安定しない。

3. 有線LAN

Wi-Fiなどが普及する前は全てこの有線LANでの接続でしたが、最近はあまり見なくなりました。パソコンのLANポートにLANケーブルを接続する方法です。速度と安定性はずば抜けていますが、基本的にスマホなどからは接続出来ず、主にパソコンからの利用になります。ちなみに、僕は普段この有線LANを使ってます♫
こういうやつです↓

メリット  ・・・ 速度、安定性が素晴らしい。

デメリット ・・・ 固定された場所でしか使えず、パソコンが必要。また、最近はLANポートがないパソコンも増えており、多少の知識が必要。

まとめ

この3つを表にしてみました。

5G、4G/LTEなどWi-Fi(無線LAN)有線LAN
速度
安定性
手軽さ

オンラインレッスンは基本的に室内の固定された場所で行うことがほとんどかと思います。ですので、すこしでも音質や画質を良くしたければ

有線LAN一択!

良いマイクやカメラを買うよりも、有線LANを使って回線を見直してみる方が効果がある場合が多いです!

何度も言いますが、音質や画質を向上させるためには、まずは回線からです。
ちなみに、有線LANが一番遅延も少ないです♫


接続方法も、基本的にはLANケーブルを挿すだけなのでシンプルですので、是非この機会に挑戦してみて下さい。(LANポートがないパソコンやLANケーブル選びに関しては需要があればまた別記事でご紹介したいと思います♫)

ご質問、ご要望などありましたら気軽にコメント欄にコメント頂けると感謝です!

それではまた次回お会い致しましょう〜


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砂辺絢斗Piano School

「オンラインレッスンの音質を向上させる方法 じっくり解説②回線編」への 2 件のコメント

  1. オンラインレッスン音質向上委員会委員長😆(笑)
    メリット、デメリット詳しく解説されてて勉強になります。
    正直なところオンラインレッスンは受ける側は手軽さ重視です。

  2. 手軽さ重視はあくまでも私の意見です。他の方々の意見も聞いてみたいです。もちろん音質大事です。

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